コンテンツ6

映画『六月燈の三姉妹』東京プレミア上映会レポート!


【映画『六月燈の三姉妹』東京プレミア上映会レポート!】
5月14日(水)TOHOシネマズ日本橋にて、映画『六月燈の三姉妹』の東京プレミア上映会が行われました!
当日は、出演の吹石一恵さん、徳永えりさん、吉田 羊さん、西田聖志郎さん、佐々部清監督が登場!
映画の撮影秘話や、作品への想いを語りました!!


今回はその模様をたっぷりとご報告いたします!

■ご挨拶
吹石「新しい場所で、本州で初めてこの作品をご覧頂くということで、皆さんの顔を見ていると鳥肌が立つような嬉しさと緊張です。」
徳永「こんなに沢山の方々に見ていただけるんだなと思うとドキドキしています。是非楽しんでください。」
吉田「ちょうど一年前のこの時期に鹿児島で撮影をしてまして、一年がかりでやっと全国の皆さんにご覧いただけることを嬉しく思います。」
西田「ようこそおいでくださいました。鹿児島弁でいうと、『ゆくさおさいじゃいやした』になります。一昨日はプレスの方々とのランチ会でイタリア語で挨拶しました。そこで、『こんにちは、私はマルチェロ・マストロヤンニです』と言ったら何故かウケました。(笑)
佐々部監督「通常完成披露ですと無料なんですが、本日は10ユーロ以上ご入場料金を払っていただいてありがとうございます。(笑)」

■質疑応答
Q.役にはすんなりと入れましたか
吹石「最初台本を読んだときはなかなか大変な設定を背負ったな役だと思いましたが、あっという間に家族の空気感が出来上がりました。現場に入ると監督の導きの元、私達は画面に映ってないときも家族でいられたような気がします。」
Q三姉妹の雰囲気がとても自然でしたが、三人で何か打ち合わせなどしましたか?
吹石「打ち合わせなどはなかったですね。ただ劇中で歌って踊るシーンがあって、その練習は私だけ汗だくになりながらやりましたね。
二人は安々とやってるんですけど…。練習で二人に笑われながら、撮影前に姉妹の絆を深めましたね。
吉田「私とえりちゃんで個人練習してると、『なんで勝手に練習するの~!やめて!』って怒ってました(笑)」 
吹石「注意して見ていただきたくないシーンです。(笑)」
Q徳永さんの役は少し複雑な役柄でしたが、演じるにあたって気を使った点や演じてみて難しかった点などありますか
徳永「栄ちゃんという役は家族の中をかき乱す役なので、自由気ままにやりました。
私、実際には兄が一人いるんですけど、お姉ちゃんに憧れていたので、こんなに素敵なお姉ちゃんが二人もいて、ただただ楽しく甘えさせて頂きました。家族構成とかいろいろありますけれども、常に頭の片隅にコンプレックスというかモヤモヤした気持ちを持ちながらやりましたね。」
Q監督からのアドバイスはありましたか
徳永「本読みの時にとにかく芝居をしないでくれと言われました。それを聞いた時になぜかスッと気が楽になりました。
鹿児島弁という難しいものもあったので、大変だながんばろうと思いながら撮影に臨もうと思ってたのですが、その一言で自由にやっていいのかなと思い楽しく演じることができました。」
Q吉田さんはしっかりものの長女役ですが、役柄に通じるところはありますか
吉田「しっかりものというところに関しては99%ないですね。残り1%あるとすれば、年下の人と一緒にいるときはしっかりしなきゃとお姉さん風であろうとすることはあるんですけど、ばれるんですよね。ダメ姉ちゃんだなって(笑)というのも、実際は私五人兄妹の末っ子なので、どちらかと言うと栄ちゃんに共感するんです。でも今回長女役をやらせていただいて、長女のポジションってこういう風に大事な所でタイミング逃さずにちゃんと釘をさす役割をきっと実際に私の姉もやってくれてたんだろうなと思いました。客観的に初めて姉をみることができました。」
Q鹿児島を舞台に選んだ理由、六月燈のお祭りを題材にした経緯など
西田「私が生まれた鹿児島の真砂という街なんですが、昭和47年くらいまでは近所に鹿児島空港も鹿児島県唯一の動物園もあったんですが、昭和48年位に郊外に移転して、それからうちの近くにあった商店街が一気に絵に描いたようなシャッター商店街になってしまったんです。そういう中でも腐らずに家族で力を合わせて地域の人達に少しでも良い物をより安く、ふんばってる商店が実際にある。そういう家族模様を描いてみたいと思いました。『六月燈』は鹿児島では毎日どこかの神社やお寺で行われていて、でも県外の人は殆ど知られていない。この映画をきっかけに素朴なお祭りを知ってもらいたいという気持ちも伏線としてありました。 
Q依頼があったときどう感じましたか、またどう撮ろうと思いましたか
佐々部監督「脚本があったかくて、面白かったので自分ができる最大限の作品を作ろうと逆にエネルギーが湧いてきて取り組みましたね。」
Qイタリアの観客の反応はいかがでしたか
佐々部監督「心配だったけど鹿児島で上映したときと同じタイミングでことごとく笑いが起きるので本当にびっくりしました。」 
■印象的な思い出
吹石「真砂商店街で実際に撮影して、味のある人情味あふれた商店街でした。
六月燈の三姉妹がんばってくださいってお肉屋さんのお姉さんに声をかけていただいたり、とても温かい場所だったので商店街が大好きになりました。」
徳永「あげたりしゃぶしゃぶしたり…本当に黒豚が美味しかったです。ボランティアの方々にすごく協力してもらいました。お母さんが毎日炊き出ししてくださって美味しかったです。感謝の気持ちでいっぱいです。」
吉田「撮影中にカメラマンさんが吹石さんの立ち位置をずらすのに、『吹石さん、そこ“かるかん”一個分、右にお願いします』って言ってたんです。どっぷり鹿児島人として染み付いていて、私達やスタッフさん誰一人欠けることなく鹿児島という土地を愛し、この映画を成功させたいという思いで、例えに“かるかん”が出てくるのが印象的でした。」